写経入門講座がいよいよ明日開催です。

書道愛好者をはじめとして、様々な藝術文化愛好者の間ですすむ高齢化は、近年特に深刻な問題になってきています。その影響はそれぞれの会員諸氏によって組織される関係団体の会員減やそれに伴った財政逼迫という事態にまで及んでいます。これに危機感を募らせた書道関係者の有志が打開のための様々な策を提案。その一つが「写経入門講座」です。志を共感する輪は次第にひろがっていき、栃木県書道連盟の正副会長、事務局長をはじめとする多くの書道関係者がこれに協力していだだけることとなりました。過日、これらの動きを下野新聞が大きく取り上げたことにより、連日のコロナ感染者急増にもかかわらず60名をこえる参加希望が寄せられました。主催する栃木県写経倶楽部では、予定していた会議室を急遽変更し、収容者数が2倍以上となる会場を用意し、少しでも感染を防止し、参加され方々の不安を払拭することといたしました。

明日(7/31)の講座は、受講される方が、心を癒やし、写経に打ち込むひとときの楽しさ面白さといった魅力を体験するためのさまざまな工夫を用意してお待ちしています。なお、いずれこの活動が軌道に乗った暁には、宗派を超えた寺院巡りによる写経の愛好活動にまで広げられたら良いとも考えております。

当日、お配りする揮毫例(大浦星齋筆)です。今後の継続する講座では書者を換えていろいろな書例を提供していきたいと考えています。
奈良天平期の写経として知られる「魚養経」の断簡です。当日の講習でご紹介いたします。(観星楼書道篆刻研究院蔵)

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