天平の桜歌会 「一書一会」のご案内

私が居を構える下野市は、飛鳥時代創建で日本三戒壇の1つである下野薬師寺、奈良時代天平期創建の国分寺など数多くの遺跡が残る、かつて仏教文化の栄華を極めた地です。

今年で3回目を迎える『天平の桜歌会』とはかつて下野国分寺、下野国分尼寺があった地で現在は桜の名所として知られる公園で行われる文化の祭典です。短歌、俳句、野点、講談、野外美術館、ステージ発表など、そしてオリジナルの御朱印札を毛筆で制作する「一書一会」が催されます。

今年は3月24日(日)で、「一書一会」は13時~14時30分となります。ご興味がある方は是非、桜の観賞を兼ねてお越し下さい。

今年のパンフレット表紙
謹刻「下野国分寺印」(大和古印風)

清嘱雅印介紹 (2)

前回に続いて制作を依頼された雅印の紹介です。河井荃廬の持つ正統で穏やかな格調に少しでも近づければ良いと、奇を衒う装飾を排除しました。

「越谷靖子」   23㎜×23㎜

蠢々凡愚區々庸鄙 (太宗 聖教序)

太宗の聖教序の中から「蠢々凡愚區々庸鄙」を選句して刻した習作。硬い印材に難儀した拙い出来ですが、印文の指す通り、これもまた我が分身。

「蠢々凡愚區々庸鄙」とは「浅はかな言動をする卑しく愚かな者、取るに足らぬ卑しい田舎者」のこと。

※「蠢々」は虫がうごめく様や乱れ騒ぐ様を指すが、ここでは愚かな行動に走る様。「蠢」に愚かの意がある。「凡愚」は卑しく愚かなこと。「区々」は小さなつまらないこと。「庸鄙」は田舎者のこと。

蠢々凡愚區々庸鄙   35㎜×35㎜
雁塔聖教序「蠢々凡愚區々庸鄙」

祖詠詩「終南望餘雪」五体書

祖詠詩「終南望餘雪」五体書(1)「終南陰嶺秀」終南(しゆうなん) 陰嶺(いんれい)秀で
盛唐の詩人で王維とは幼友達であった祖詠(そえい)の「終南望餘雪」(終南に余雪を望む)を篆隷草行楷の五体六種によって4回に分け半紙に書いた習作です。
「終南陰嶺秀 積雪浮雲端 林表明霽色 城中增暮寒」