雅印のご注文・筆耕のご案内

書や版画などの作品に捺す「雅印」、「蔵書印」、大切なコレクションに記す「収蔵印」、商品のイメージをアップするロゴや社名などの「商標印」「商標ラベル」「看板」、「感謝状や賞状」などのご依頼を承っています。

雅印は作品の一部であり、また、作家の見識や美的センスそして篆刻家との交流など作家の生き様を映す鏡です。

分身ともいえる作品。その一部を占める雅印だからこそ、こだわりを持ちたいですね。

「違いがわかる人は雅印にもこだわる。」

印の制作にはすべて私、大浦星齋が篆刻家としての気概と責任をもってあたります。制作にあたっては、伝統と品格を重視し、いわゆる世流に媚び奇を衒う表現とは一線を画す姿勢で臨み、一点一点、納得がいくまで推敲を重ねて仕上げます。

廉価にして弟子に彫らせる方もおられます。日展作家などと肩書きを謳う先生もいます。しかし、雅印の善し悪しは、肩書きで決まるわけではありません。篆刻の真の実力や品格は「雅印」に端的に表れます。

真に良いものを求めたいとお考えの方からのお問い合わせをお待ちしております。

[価格]  8分角(24㎜×24㎜)、文字数4字まで 印材は新青田石・巴林石・老檛(ラオス)産石、印箱付き として三万円です。

※これを規準にして他の場合を設定いたします。ご希望をお示しの上ご相談下さい。

[制作日数]  概ね一か月のお時間をいただいております。

なお、制作した雅印はお許しをいただいた上、当ホームページやfacebookにご紹介させていただくことがあります。

 [雅印例] 

今回ご紹介するのは、「芳江」です。今回のご依頼主は渡辺祥蒲先生です。

この印を使用する作品の種類とサイズは、 「かな作品」、「2×6」用です。

かな作品と調和することを考えて楕円変形印を、また、印の空間が重くならぬよう「朱文」でというご希望です。

書体は今回、奇を衒わず基本的な「小篆」にしましたが、軽妙かつ洒脱な雰囲気を醸し出すために、線の質と緊張感を高めながら、一方で、造形上2字にわずかな高低差をつけ、上下の流れに回転とうねりが加わったベクトルを内包させました。

[印稿]

最初は上の印稿で進めるつもりでした。「方」は中心に向かって絞るような回転を加えることで、逆に周囲へ放射状に光を放つベクトルを内包させました。左は古璽と中山篆です。
2.8 × 1.5

※この他の制作例は当ホームページのメニュー「書道・篆刻の小径」の「書画雅印コーナー」をご覧ください。

[筆耕例]

惣誉酒造の絶品『還』のラベル  《行書体『還』の部分を揮毫しました。》

創業明治5年、清流鬼怒川水系を伏流井に持つ老舗酒造が、蔵人の熟練の技と魂によって、伝統の「生酛づくり」による芳醇さとエレガントさを兼ね備えた深い味わいを実現。特別限定品で珠玉の一品です。幸いにも、ラベル揮毫と印制作のご縁からその恵を堪能することができました。