「 而旹(時)觀焉」 時に焉を観ん。
「而」:5回目です。
「旹」(時):「之」と「日」に従う形。「時」の「寺」は「之」と「寸」からなる字で、ある状態を維持する意をもち、時節に関するときに「時」となります。中山篆のこの字は[説文]古文と同形。中山諸器では唯一の字例です。
「觀」:声符である「雚」(カン)は毛角がある鳥の形で、鳥占(とりうら)を行う際に用いました。「觀」は鳥占によって神意を察することであろうと白川静氏は述べています。中山諸器で、唯一の字例です。
「焉」:2回目です。ここでは「ここに」と読みます。