戦国中山王方壺を習う(100)

[蔡](察)之于壺   之を壺に(明)察して

」[蔡](察):2回目です。ここではこの字形を、祟りをもたらす霊獣の姿「蔡・祟」の尾が簡略化したものと捉えます。「明察之于壺」は方壺銘冒頭の「昭察皇功」の表現に通じるもので、「察」はつまびらかにする意となります。なお、この字については諸説あり、「犮」(ハツ)の省形として跋文の「跋」に通仮させ、最後にことの顛末を記し留める意とする説などもあります。詳しくは(13)の解説をご参照下さい。

「之」:13回目です。

「于」:2回目です。

「壺」:2回目です。