戦国中山王方壺を習う(23)

[(寬)惠 (擧)孯(賢)」  (慈孝)寬惠、賢を擧げ

」(寬) :「」はおそらく「寰」(カン)の異体字で「寬」に通仮すると思われます。「袁」の上部は「止」の左下から一画出す形ですが、これは「之」の変化したものです。

「惠」:叀(ケイ)は上を括った袋の形ですから縦画は貫くべきものですが、ここでは上下に分けているようです。寬恵とは心が広く情深いこと。《荀子》君道に「寬恵而有礼」、《管子》八観に「威嚴寬惠」の句がみられます。

」(擧):「與」の「犬」を添える形ですが、「擧」の通仮字と思われます。

「孯」(賢):「孯」は「堅」の異体字ですが、「賢」と通仮すると思われます。

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