戦国中山王方壺を習う(83)

「休又(有)成工(功)   休くも成功を有ち

「休」:軍門とした標木とそこで軍功を表される人とからなる字で、「さいわい・めでたい・やむ・さかん・やすらか」など多くの意を持ちます。ここでは「めでたくも」の意となります。

「又」(有):5回目です。本来は右手の象ですが、金文では左右の「右」、有無の「有」、保有・敷有の「有」、佑助(たすける)の「佑」、侑薦(すすめる)の「侑」に用います。後に左右の「右」としては使われなくなります。中山篆では左右の「右」には「」(サイ)を加え、有無と保有の「有」には渦紋を加えていて「又」のみの字例は使っていないようです。

「成」:2回目です。

「工」(功):これも2回目となります。