拙書「金泥銀罫般若心経」のご紹介です。

先日(7/31)の写経入門講座で参考展示した般若心経をご紹介します。金粉は金沢の老舗から純金に近い良質なものを選び膠で溶きながら書いたもの。同様に罫は銀粉を溶いて。濃度を一定にすることがとても難しい作業でした。

 

、「001 台 利 空 子 照 自 子 即 見 在 是 是 不 五 菩 諸 合 は 色 ç 法 産 受 利 色 おるを。 異 背 空 想 空 空 深 相 不 度 般 不 若 生 亦 色 切 波 不 復 羅 滅 即 蜜」というテキストの画像のようです

写真の説明はありません。

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、「岩 æ å 波 触 是 提 羅 除 大 蜜 初 明 知 多 告 å 光 真 是 即 說 實 æ 波 上 不 æ 靈 是 多 羅 故 æ 是 三 說 大 服等神 義」というテキストの画像のようです

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戦国中山王圓鼎を習う(57)「于哉厥邦」

《於虖、攸(悠)哉天其又(有)刑于在厥邦。氏(是)以寡人(委)賃(任)之邦、而去之游、亡遽惕之(慮)。昔者(吾)先祖(桓)王、邵考成王、身勤社稷、行四方、以(憂)勞邦家。含(今)(吾)老賙(貯)、親䢦(率)參軍之衆、以征不宜(義)之邦、奮桴振鐸、闢啓封彊、方數百里、剌(列)城數十、克敵大邦。寡人庸其悳(徳)、嘉其力。氏以賜之厥命。》

《於虖(ああ)、悠なる哉天其れ刑すること有り厥(そ)の邦に在り。是れ以て寡人、之の邦を委任して、去りて之(ゆ)き游ぶも、遽惕(きょてき)の慮亡し。昔者(むかし)、吾が先祖桓王、邵考成王、身づから社稷に勤め、四方を行(めぐ)り、以て邦家に憂勞せり。今、吾が老貯、親しく参軍の衆を率ゐて、以て不宜(義)の邦を征し、桴を振ひ、鐸を振ひ、邦彊を闢啓すること、方數百里、列城數十、克(よ)く大邦に敵(あた)れり。寡人、其の徳を庸(功)とし、其の力を嘉(よみ)す。是れ以て之(これ)に厥(そ)の命を賜ふ。》

「于」:3回目。[字通]は[設文]の説解を正して「字形は、曲がった形を作るためのそえ木。また刃の長い曲刀の形。卜文・金文の字形は、弓にそえ木をそえた形である」としています。

」(哉):4回目となります。中央の長脚は拓によっては下部が墨で潰れてしまっているものもありますので、状態の良いものを選んで習うことがたいせつです。なお、この字は円壺では「茲」に音通して「慈」として用いています。

「氒」(厥):3回目です。この字例は最終画を他の字例よりも延引しているように見えます。

「邦」:3回目です。偏は祭祀のために植えられた若木で、「封」の偏と同じです。旁に邑を加えることで与えられた所領を統治する封建の意を持ちます。