秦代の竹簡《里耶秦簡》の臨書と、それに取材した篆刻作品「大観騰陵」です。

《里耶秦簡》は2002年、湖南省竜山県里耶古城跡から発見された秦代の竹簡です。細密でありながら暢びやかで美しい結構と卓越した筆力を有する優品です。

私は作品制作の基本姿勢として『師古遊心』を大切にしたいと考えています。師は俗世の師ではなく、不易な価値を有する古典群です。

この里耶秦簡を『師』ととらえ、その美に『心を遊ばしめる』篆刻作品をと考えたものです。臨書作品とともにご高覧をお願いいたします。

臨里耶秦簡
204㎝×68㎝

大観騰陵
74㎜×50㎜

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