「學曹全碑」曹全碑に学ぶ   臨書と篆刻2顆

後漢の《曹全碑》は隷書の古典の中でも八分隷の典型として知られ、隷法を学ぶ上では必須のものといえます。ただ、隷法の基本である逆筆や転折などの用筆に難があったり、線質が緩い点などがあって、個人的には《乙瑛碑》、《礼器碑》、《張遷碑》などの方が品格が高いと思っています。とは言え、やはりその美しい姿態には惹かれるところがありますね。今回は碑文の中から、2句を選び刻しました。今回投稿したのは、それを含む部分の臨書と並べて作品にしたものです。書刻同源。書と印を組み合わせた作品表現はここ10年来、模索しながら取り組んでいるものです。

「先意承志」(鑿印風)何も言わずして意を察し、その望むところを為すこと

「易世載徳」(中山国篆)代々に渉(わた)って徳を承け継ぐこと

臨書部1
臨書部2
先意承志
44㎜×44㎜
易世載徳
79㎜×49㎜

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