「道法自然」2貌

老子の象元第25の「…人法地、地法天、天法道、道法自然」(…人は地に法り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る)より「道法自然」の印篆と楚簡による2貌です。

思えば、楚簡を印に応用するようになって久しい。そのためにまず楚簡各種の臨書に手がかりをもとめると、春秋戦国から秦に至る百花繚乱たる素材の埋蔵を知ることとなりました。それが自風開拓の第一歩だったように思います。

振り返れば、先師からは篆刻の学び方、実事求是の精神に触れておきながら、万事、おのれの浅学非才と社中という小社会の桎梏にもがき、己を見失いがちな時の流れに長い間翻弄されてきました。それは師の元を離れる決断を考えるようになって、漸く暗中模索のなかで始めたことでした。

模索は今も続いています。

道法自然(印篆)
23㎜×24㎜

道法自然(楚簡)
95㎜×29㎜

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