前回は《論語》子路第十三より「居處恭執事敬與人忠」を刻した印を取り上げましたが、今回は、これを三つに分刻したものを紹介していきます。
まずは、「居處恭」。居処は恭と読み、家では恭しくする意。書体は金文体です。恭の金文形である「龔」は「龍」の形をした玉などの呪器を奉ずる形で、恭敬の意を含みます。また、金文には巫女をあらわす「兄」が添えられている字形もあります。
前回は《論語》子路第十三より「居處恭執事敬與人忠」を刻した印を取り上げましたが、今回は、これを三つに分刻したものを紹介していきます。
まずは、「居處恭」。居処は恭と読み、家では恭しくする意。書体は金文体です。恭の金文形である「龔」は「龍」の形をした玉などの呪器を奉ずる形で、恭敬の意を含みます。また、金文には巫女をあらわす「兄」が添えられている字形もあります。