論語為政篇に「子曰。為政以徳。譬如北辰居其所。而衆星共之。」(読み:子曰く、政を為すに徳を以てするは、たとへば北辰其の所に居りて、衆星の之にむかふが如し、と。)とあります。天空遙か取り巻く衆星の中心にあってその立ち位置を揺るがせにせず、常に光を発し続ける北極星は航海の重要な指標です。
「観星」でいう星とはその北極星のことであり、また、不易なる価値と品格を有す先賢古典群を指します。「観星」の印はすでに私が主宰する観星楼書道篆刻研究院のロゴとしても使っているのですが、あえて同じ語「観星」での引首印をとのご依頼によるものです。二つを並べてみました。