旧作「遊趙孟頫赤壁賦」臨書と篆刻2顆(1)

王羲之を学ぶ際に欠かせない一つは、先賢の成功例として、趙孟頫が南宋から元にかけて王羲之書法の真髄に到達していった過程と、その優雅さと格調を駆使した墨美の世界を学ぶことにあると思います。

北宋の四大家と称される蔡襄・蘇軾・黄庭堅・米芾らが活躍したその約2百年後に趙孟頫は登場します。趙孟頫が遺した墨蹟を通覧すると、米芾たちが遺した名声や影響を目にしながらも、一貫して彼らとは一線を画した独自の表現を目指していたことが窺えます。

今回は、代表作ともいえる「前後赤壁賦」を臨書したものと、文中から選んだ2句、「挟飛僊以敖遊」と「抱明月而長終」の2顆です。

これら拙作は公募展に出品するためのものではなく、自らの学びの過程を振り返り自省するため「平常心」を心掛け取り組んだものです。

今日は、「前赤壁賦」の臨書部分についてご指導をお願いいたします。

遊趙孟頫前後赤壁賦
34㎝×170㎝×2
趙孟頫 前赤壁賦 國立故宮博物院(台北)

[拙臨]

前赤壁賦1
前赤壁賦2
前赤壁賦3
前赤壁賦4
前赤壁賦5
前赤壁賦6
前赤壁賦7