惣誉酒造「帰一」のラベルを揮毫させていただきました。(昨年12月facebook投稿)

惣誉酒造が満を持して、新商品『帰一』を発表発売しました。生酛(きもと)仕込にこだわり、5年もの歳月をかけて熟成させた純米大吟醸酒を「しずく(雫)」と共に2品のラインナップ。上質を知る人へ贈る、上質を極めた最高級の逸品です。
その味は、とにかく「絶品」。世界の名だたる高級ワインやウィスキーに勝るとも劣らない質を追求した作り手の気概を感じます。この度は光栄にもラベル揮毫を担当させていただきました。
ちなみに、惣誉酒造は2020年、第91回関東信越国税局酒類鑑評会にて、史上初となる2部門(吟醸酒の部、純米吟醸酒の部)で最優秀賞を受賞した栃木県が誇る老舗酒造です。
《惣誉酒造のホームページと関連記事》https://sohomare.co.jp/news/

特別講座「栃木県ゆかりの書人」を開催しました。

3月14日(日)、特別講座「栃木県ゆかりの書人」を開催しました。

今回取り上げたのは、豊道春海小山霞外、そして亀田鵬齋。豊道春海は大田原、小山霞外は喜連川の出身。亀田鵬齋は江戸神田の出ではありますが、私の居住地である下野市本吉田の今は廃寺となった黄梅寺(おうばいじ)跡地に残る「黄梅寺第四世光雲和尚壽藏碑」(1817年)の書者として名が刻まれています。なお、これら3人の書は私の家蔵コレクションの一部ともなっております。

 

豊道春海に関しては、今年の7月17日(土)から10月7日(木)まで、栃木県立美術館にて「没後50年 豊道春海の書」と銘打ったコレクション展が開催されます。没後12年後、1982年の「豊道春海展」からおよそ40年ぶりの企画となります。今回の講座は、郷土の書人としてまた我が国の書道教育および書道芸術の発展に寄与した絶大な功績に光をあて、本展開催に先立ち、鑑賞手引きの一助とするものですが、コロナ禍による準備不足とあらたな資料の開拓作業もあり、後日改めて書道愛好者を含め、県民一般を対象とした学習会を開催したいと考えています。なお、資料の作成にあたっては、栃木県立美術館発行「豊道春海」図録から転載させていただいたもの多数。「黄梅寺第四世光雲和尚壽藏碑」採拓に際しては、現在の管理者および下野市の文化課、「石井翁壽藏碑記」採拓に際しては、御子孫および種徳院の承諾を得ておこなっております。

石井翁壽藏碑記拓(佐野市種徳院石井家墓所)
王羲之・褚遂良の系譜を髣髴とする格調高い書。行尾は礎石に埋没しかかっているいること、採拓の技術の低さから不十分な出来となった。

3月14日の内容についてはこのパワーポイント資料を参照して下さい。

特別講座「栃木県ゆかりの書人 ー豊道春海を中心として―」