
干支印「壬寅」の印稿と作例のご紹介です。

「灋彝」 (彝に法る)
日本蘭亭会書法交流特別展(日本展)が開催しました。この展覧会は当初、8月18日~22日にかけて中国陝西省西安市において西安展を開催する予定だったものが、コロナ禍により来年の8月に延期となったため、日本巡回展として予定されていたものが先行して実施されるものです。
新たに就任した関口鶴情会長は、会長の地元でもあり、これまで中国と台湾と書法友好交流の歴史を重ねてきている栃木県の県都宇都宮市を巡回展の開催地とし、自らが副会長の要職にある栃木県書道連盟の全面的な協力のもと開催にいたりました。
私の作品もご紹介させていただきます。
「法彝若懼」 (彝に法るは懼のごとし)
第22回日中蘭亭書法交流 日本展
2021年12月14日(火)~16日(木)
栃木県総合文化センター(宇都宮市本町1-8)
※ 西安展はコロナ禍を避けるために来年2022年夏に延期となる予定です。
12月14日(火)
9:30 開幕式
10:20 ギャラリートーク(特別出陳について 3人による解説)
◎私も解説を担当いたします。対象は『木村知石堅山南風宛書翰』です。現在は拙齋の有に帰した名品です。木村知石が日本芸術院賞を受賞する4年前に、日本芸術院の常務理事堅山南風(日本画壇の重鎮)に宛てた書翰。仕立ては巻子表装で本紙は240㎝、全体では3m20㎝を超える大変見事なものとなっています。今回は、解読を含めた解説をいたします。
『木村知石堅山南風宛書翰』冒頭部分を紹介します。
印は「絶悪業」(上) 「召光明」(下)
久しぶりに近作をご紹介致します。
「思逸神超」二種
孫過程の書譜に出てくる「思逸神超」という句は、河井荃廬が刻したものを思い浮かべる方が多いと思います。ここに上げたのは印篆に小篆の持つ柔軟で雅な動きを加味した風(河井荃廬の印篆に見られる風韻を念頭にしています)と中山国の篆書に倣ったもの二種です。
宇都宮東市民活動センターにて毎月1回開催する、宇都宮東書道篆刻愛好会の勉強会が4月11日(日)に第79回を迎えます。
内容は、楷行草隷の四体から1つと小篆、そして篆刻の3つの課題を設け、9時から3時間かけて学ぶものです。
楷行草隷からの課題は、だいたい3ヶ月ごとに替えていきます。前回までは「孔子廟堂碑」でした。そして今回は「雁塔聖教序」になります。半紙での臨書、画仙紙半折での臨書・倣書、そして実物大での臨書という具合に進めていきます。
今回、「雁塔聖教序」で取り上げるのは、「人仰徳而知遵」の部分です。
臨書例として提示した拙臨をご紹介します。
かな作品を中心にご活躍中の先生から雅印のご依頼がありました。
ご承諾をいただきましたので、その雅印をご紹介いたします。
印材は青田石(縦 30㎜ × 横 14㎜ )、書体は金文体です。