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「観星」

 「観星」と刻してあるこの印は、当サイト「観星楼書道篆刻研究院」のロゴとして使っています。書体は西周時代の金文体を用いました。論語為政篇には「子曰 為政以徳 譬如北辰居其所 而衆星共之。」(読み:子曰く、政を為すに徳を以てするは、たとへば北辰其の所に居りて、衆星の之にむかふが如し、と。)とあります。天空遙か、取り巻く衆星の中心にあってその立ち位置を忽(ゆるが)せにせず、常に光を発し続ける北極星は航海の重要な指標としても知られています。私が刻した「観星」でいう星とはその北極星のことであり、また、品格を有す先賢古典群、そしてかつて師事した巨星ともいうべき小林斗盦先生、白川静先生両先師のことを指しています。とりわけ両先師の教えやその真を追求する揺るぎない姿勢から学んだ多くのことを常にこの小さな心の中心に据え、これからも自分の戒めにしていこうとかんがえています。

小林斗盦刻「北辰居其所而衆星共之。」(論語為政篇) [原印:観星楼蔵]
同側款

 

書と篆刻の世界への逍遙

書と篆刻の世界へようこそ。ここでは、私がこれまで書と篆刻の魅力に触れ歩いてきた道のりとその道すがら見てきた数々の風景について、その一部をご紹介いたします。

 書や篆刻をこれから始めようと考えている人にとって幸いなことに、既に内外の達識の方々から詳細な解説や動画を添えたホームページが数多く発信されています。ここではそれらを参考にしていただいた上で、なお具体例が知りたいという方々には、多少なりともお役に立てるのではないかというコンセプトをもって構成しています。書と篆刻の世界と接する際に、こんなかかわり方もあるのかという一例として、あたかも散策をするような気分でご覧いただければ幸いです。

 

観星楼書道篆刻研究院  大浦舟人(号:星齋)

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